関先生にお悩み相談 【53】スコアが下がってしまいました。学習方法を変えたほうがよいですか?

TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!

関先生からの応援メッセージ 2020師走
今年は大変な年でしたね。ところが自粛期間中(その前後も)にTOEIC® L&R TESTの勉強を加速させた人がスタディサプリ受講者にはたくさんいたと聞いています。素晴らしいですね。もし悔いが残りそうな人は、年内わずかですが、勉強を加速して、この1年を締めくくってみませんか。

本日のお悩み
毎日1時間以上は学習しているのですが、点数が上がるどころか、むしろ少しスコアが下がってしまいました。今の学習方法が合っているのかどうか、自信がなくなります。どう学習方法を見直せばよいですか?
(男性 30代後半 会社員 TOEIC® L&R TEST710点)

関先生からのアドバイス
スコアが下がるのはよくあることです!学習方法を見直す前に学習の深さを見直しましょう

◆受験回数を増やしてコンディションのムラをなくそう
まず、TOEIC® L&R TESTは本番のコンディションや集中力によって点が下がることも珍しくないので、悲観する必要はありませんよ。人によっては、スコアが50~100点変わることもあります。
ベストスコアを基準に考えると点数が下がったときにがっかりしてしまうので、例えば、質問者の方であれば500点台~600点台を基準に考えて「実力を振り切ったときが710点」のように思っておくとよいでしょう。
また、スコアは変動するものと考えて、試験はできる限り多くの回数を受けるべきです。場数を踏めば、試験の雰囲気にも慣れますし、体力もついて、コンディションのムラもなくなってきますよ。

◆学習方法を見直す場合は信ぴょう性の高い情報をもとに
それでも学習方法に不安がある場合は、学習方法そのものを見直す前に、学習の深さを見直しましょう。例えば、単語は見て0.1秒以内に意味が出てくるでしょうか。文法問題は解答の理由を自分で説明できるまでやりこんでいるでしょうか。そこまでやれていないようであれば、学習したつもりでいても不十分です。

十分な深さも確保できているのであれば、学習方法を見直してもよいと思います。例えば、スタディサプリENGLISHにプラスして、別の教材に取り組むのも効果的かもしれません。ただし、学習方法を見直す場合は、信ぴょう性の高い情報を参照すること。情報発信者の顔・名前や実績、その情報が掲載されているメディアやその運営母体をしっかり確認してください。

とはいえ、学習の成果が出づらい場合は、学習の量や深さに問題があることがほとんどです。スタディサプリENGLISHに取り組んでいれば質は確保できますので、むやみに学習方法を変えようとせず、まずはしっかりと今の学習を継続してみてください。

関先生にお悩み相談 【52】リスニングが苦手です!冠詞や助動詞などの聞き取り方を教えてください!

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本日のお悩み
リスニングで、a、theといった冠詞や、willといった助動詞がなかなか聞き取れません。いい対策があったら教えてください。
(女性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST550点)

関先生からのアドバイス
冠詞や助動詞は弱形の発音を聞き取ることが難しいので、文法知識で補いながら英文の意味を捉えましょう

◆ネイティブスピーカーでも弱形が聞き取れないことはある
スタディサプリENGLISHの講義動画でも解説しているとおり、冠詞や助動詞といった機能語には、「弱形」と呼ばれる発音の種類があります。弱形は、主に学校の英語の授業で習う「強形」の発音に比べると短く、はっきり発音されません。ですが、ネイティブスピーカー同士の会話では、ほとんど弱形が使われます。

例えば、冠詞のaやtheが明確に発音されることはほとんどないといってもいいでしょう。助動詞のwillも、「ウル」「ウー」「ウ」くらいしか発音されません。また、弱形で発音された単語がほかの単語とくっついて発音されることも頻繁にあります。そのくっつくルールを覚えられれば、聞き取れるようになることもあるかもしれませんが、簡単に覚えられれば苦労はしませんよね。

つまり、弱形の発音を聞き取ることはとても難しいのです。ネイティブスピーカーでさえ、聞き取れないことがあるといわれているくらいですから。実生活でのネイティブスピーカーは、聞き取りづらい弱形の発音に対して、文法知識で補って理解することで対処しています

例えば「might have caused」というフレーズを見てみましょう。
haveには弱形の発音があり、「アヴ」「ア」などと発音します。そのため、このフレーズは「マイタ コーズド」のように発音され、「ハヴ」とははっきり聞こえません。ですが、文法知識があれば「mightという助動詞のあとには動詞の原形が来るはず。それなのにcausedと動詞が過去分詞形になっている」というところから、弱形のhaveが含まれていることが導けるのです。

まずは、「弱形の発音は聞き取れないもの」という意識を持つこと。そして、弱形が聞き取れなくても意味を捉えられるくらいの文法知識を身につけておくことが大切です。

◆弱形が聞き取れなくてもTOEIC® L&R TESTの問題は解ける
ただ、TOEIC® L&R TESTでは弱形を聞き取れたほうが有利ですが、聞き取れないと解けないような問題は、基本的に出ません。質問者の方はスコア550点とのことですが、現時点では、冠詞や助動詞以外にもっと聞き取るべきところがあるのではないかと思います。まずは、語彙力や文法知識、英文を正しく理解できる力を身につけて、英語力の底上げをしてみてください。

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『relief』

relief

【ゴロ】大谷のリリーフ安心
【意味】【名】安心、ほっとさせるもの
【発音】[rɪlíːf]
【例文】
It’s such a relief to hear that your parents are fine.
あなたのご両親がお元気だと聞きとても安心です。

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
reliefはPart 2、3、7でよく出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、必ず覚えておきたい名詞です。

日本語の「ほっとした」「よかった」「安心した」「やれやれ」にあたる言葉が、That’s a relief.です。ちょっとした時によく口にするフレーズのため、reliefは日常会話で頻繁に出てきます。

That’s a relief to 〜で「〜してほっとした」と、何かをして安心したことを表現します。そのためThat’s a relief to hear.と言えば、「それを聞いて安心です」と連絡をくれたことへのお礼になります。

It’s a relief that 〜「〜でほっとしている」と、thatの後に文を続けることもでき、It’s a relief that it’s all over.なら「全部終わってほっとしている」という決まり文句になります。

TOEIC® L&R TESTでは、トラブルの話題がつきものです。そのため、provide [give] relief to customers「顧客に安心感を与える」といったフレーズも押さえておくとよいでしょう。

ちなみに、派生語であるrelieve は動詞で「〜を安心させる、やわらげる、救済する」という意味をもつ単語です。また、「ほっとする」という意味の形容詞 relievedもTOEIC® L&R TESTには出てくるので、あわせて覚えておきましょう。

 

イラスト:堀道広

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第9話「フロントで待っています」

【本日のテーマ】「フロントで待っています

今回は海外では通じないカタカナ英語を使ったために、会話がすれ違ってしまった事例です。
さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
今回のキーフレーズは、I’m waiting for you at the front desk. (フロントで待っています)です。
出張先のホテルで待ち合わせをしていた日本人は、「フロントで待っている」と伝えるつもりで、I’m waiting for you at the front.と言いました。たしかに日本語では「フロント」はホテルの受付を指しますが、実はこれはカタカナ英語。英語圏では通じません。
英語のfrontは「(ホテルの)フロント、受付」ではなく、「正面(玄関)、前面、表」が正しい意味です。そのため、日本人が言ったI’m waiting for you at the front.は「正面で待っています」と外国人に伝わってしまいました。これはI’m waiting for you in front of the hotel.(ホテルの前で待っています)と同じ意味を表すため、外国人は日本人がホテルの外にいると誤解したのです。

◆正しい表現はコレ
「(ホテルの)フロント、受付」は、英語でfront deskです。I’m waiting for you at the front desk. なら「フロントで待っています」という意味できちんと伝わります。「受付で会いましょう」と言いたい場合は、Let’s meet at the front desk. や Why don’t we meet at the front desk?などと表現しましょう。
◆さらに応用TIPS!
待ち合わせをするときに役立つその他のフレーズも合わせてチェック!What time and where do you want to meet?
何時にどこで待ち合わせしようか?Why don’t we meet at the fountain in the lobby?
ロビーの噴水で会いましょう

If you get lost on the way, please call my cell phone.
途中で道に迷ったら、携帯に電話してください

I’m the one wearing a blue jacket.
青のジャケットを着ているのが私です

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

関先生にお悩み相談 【51】超短期間!2カ月でスコアアップを目指したいのでアドバイスをください!

TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!

本日のお悩み
2カ月間でスコアをできるだけアップさせたいと思っています。短期間でスコアアップを狙う際に重点的に学習するとよいPartはありますか? もしくは後回しにしてもよいPartはあるでしょうか?
(女性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST 680点)

関先生からのアドバイス
Part3、4、5、7対策に力を入れれば、ほかのPartにもある程度対応できます

◆まずは学習量を確保。2カ月で半年分の学習をする覚悟を持って
取り組むPartを取捨選択する前に、大前提として絶対的な学習量を確保することを考えましょう
2カ月でできる量だけ学習するのではなく、ほかの人が半年かけて学習する量を2カ月でこなすという意識を持ってください。想定している量の3倍くらいは学習しなければいけないという覚悟が必要です。

◆Part7は長文リスニング対策や体力をつける意味でも重要
そのうえで、重点的に学習したほうがよいPartですが、学習者それぞれの実力にもよるため、一概にはいえないのが実際のところです。質問者の方は680点ということですが、スコアだけでは判断できないところもあります。

強いていうのであれば、Part3、4、5、7対策を優先するのがよいでしょう
まず、Part5対策は文法学習として外せません。あとの3つについては、いわば「大は小を兼ねる」という考え方です。例えば、長文のリスニングであるPart3、4の対策は、短文のリスニングであるPart1、2の対策を含みますし、長文読解のPart7対策は長文穴埋めのPart6の対策にもなります。

この考え方でさらに優先順位をつけるのであれば、Part7から重点的に取り組むのがよいと思います。長文リスニングの土台となる長文読解力を強化することで、Part3、4のスコアも伸びる可能性が高いためです。加えて、長文を読む中で集中力や体力もつきます。

逆にいえば、例えばPart1や2ばかりを一生懸命対策していても、Part3や4には対応できるようになりません。世間では「Part2から取り組むといい」とよくいわれていますが、僕は賛同できかねます。Part2は一問一答形式でとっつきやすいですし、次々に問題を解く中で学習している実感を持ちやすい面があるのかもしれません。また、出題パターンが決まっているため、1~2日対策すれば確かにスコアは伸びます。これに対して、Part3、4は、一朝一夕にはスコアは上がりませんから、結果が出やすいPart2に飛びつきたくなることもあるでしょう。ただ、スコアが伸びていても本質的な英語力が身についているとはいえず、付け焼き刃になります。

理想としては、Part5から取り組んで文法力をしっかり身につけておきたいところですが、2カ月間では多くの文法事項を押さえるのは厳しいかもしれません。実質的な英語力をつけたいのであれば、やはりある程度、長期スパンで学習計画を立てることが必要です。

語彙力UP!今日のワンフレーズ #1「noise」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
noise 【名詞】 音

<覚えておきたいフレーズ>
a noise caused by construction
工事で生じる騒音

<音声> クリックすると音声が流れます♪


イラスト:STUDY

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『likely』

likely

【ゴロ】らい栗(ライクリー)3年、柿8年、ありそうじゃね?
【意味】【形】ありそうな、~しそうな 【副】たぶん、おそらく
【発音】[láɪkli]
【例文】
We’ll most likely get an increase in our bonus this year.
おそらく今年のボーナスは上がるだろう。

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
likelyはPart 3、4、7でよく出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

特に設問で、most likely「おそらく」は定番表現といえます。
Who most likely is the man?「男性はおそらく誰だと考えられますか?」
Who most likely are the listeners?「聞き手たちは誰だと考えられますか?」
などのように、会話や文書の内容から「もっとも可能性が高い選択肢」を選ぶ設問でよく使われます。
「おそらく」=「もっとも可能性が高い」ですから、会話や文書の中では明確に何かは述べられていないのが基本です。

また、be likely to 〜「〜しそうである」は、客観的に人やものの動きを表現する際に用いられるフレーズです。
Oil prices are likely to rise.「原油価格が上がりそうだ」など、無生物を主語として表現することも可能なため、市況の予測などでもよく使用されます。

日常会話では、It’s not likely.「それはなさそうだ」や、It’s more than likely.「それはほぼ間違いない」などの言い回しも、ネイティブはよく口にします。

likelyはリーディングでもリスニングでも非常によく使われる頻出単語ですが、あわせて対義語のunlikely「ありそうもない、起こりそうもない」も覚えておくといいでしょう。

 

イラスト:堀道広

解けたらスゴイ!? TOEIC® TEST問題【14】みんなの正答率50%「全体を読んで文意をつかむ」

ここではスタディサプリEnglishの教材から、みなさんの正答率50%以下*のTOEIC® L&R TEST問題をピックアップしてご紹介します。
*スタディサプリTOEIC® L&R TESTコースを利用している会員のみなさんの過去の正答率ログより

今回の出題は、正答率50%「全体を読んで文意をつかむ」

The editor-in-chief rejected the article because of its lack of  ——— .

(A) substance
(B) constituent
(C) portion
(D) inside

TOEIC® L&R TEST対策コース「実戦問題集Vol.2」Part5 演習問題 Q110 より

 

解答 (A) substance

和訳:
編集長は、内容が伴っていないという理由でその記事を却下しました。
解説:
選択肢はすべて名詞の働きを持つ語。(A) substance「(しっかりした)内容」を入れると lack of substance「内容の欠如」となり、編集長が記事を却下にしたという理由としてふさわしく、自然な流れとなる。
(B) 「要素、成分」、(C)「部分」、(D) 「内部」

解けないとヤバい!? TOEIC® TEST問題【20】 みんなの正答率93%「空所前後から代名詞の格を見極める」

ここではスタディサプリEnglishの教材から、みなさんの正答率90%以上*のTOEIC® L&R TEST問題をピックアップしてご紹介します。
*スタディサプリTOEIC® L&R TESTコースを利用している会員のみなさんの過去の正答率ログより

今回の出題は、正答率93%!「空所前後から代名詞の格を見極める」

Mr.Lopez fiinally started  ——- own restaurant after working as a chef at the Continental Hotel for five years.

(A) his
(B) he
(C) him
(D) himself

TOEIC® L&R TEST対策コース「実戦問題集Vol.5」Part5 演習問題 Q116より

解答 (A) his 

和訳:
Continental ホテルでシェフとして5年間働いた後、Lopezさんはついに自分のレストランを始めました。
解説:
適切な代名詞の格を選ぶ。空所のあとのown restaurantと一緒に名詞句をつくり、動詞started の目的語にするには、own restaurant を修飾できる(A) his「彼の」を入れるのが正解。
finally「ついに」。
(B)主格「彼は」、(C)目的格「彼を」、(D)再帰代名詞「彼自身を」

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『address』

address

【ゴロ】あ~ドレス? すぐ取り組むよ、シンデレラ
【意味】【動】~に取り組む、演説する 【名】住所、演説、講演
【発音】[ədrés]
【例文】
We need to address the issue at the next meeting.
我々は次の会議でその問題に取り組む必要があります。

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
addressはPart 1以外の選択肢や本文でよく出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

addressは「住所」という意味でおなじみですが、他にも「演説、講演」など、さまざまな意味を持ちます。特にTOEIC® L&R TESTでは、動詞の「~に取り組む、演説する、話しかける」という意味でよく出題されるので、要注意です。addressには、そもそも「言葉を差し向ける」というイメージがあり、そこからさまざまな意味に派生したと考えると、イメージしやすいでしょう。

address a problem「問題に対処する」、address the issue of 〜「〜の問題について取り組む」といった言い回しは、ビジネス関連の会話や文書では日常的に使われます。

また、How are you addressing 〜?「どのように〜に取り組みますか?」という表現で相手の対応について尋ねることもできますし、Was your complaint addressed?「あなたの苦情は対処してもらった?」と対応済みかを確認することもできます。

「~に話しかける、演説する」という意味では、address the audience「聴衆に話しかける」や address the conference on behalf of 〜「〜を代表して会議で話をする」などの表現も一般的です。

名詞の用法では、the current address「現住所」や opening address「開会の辞」、the keynote address「基調演説」、give an address「演説する」なども覚えておきましょう。

addressは名詞、動詞、ともにさまざまな意味のある多義語で、現在進行形や受動態でも使われる、非常に使い勝手のいい単語です。TOEIC® L&R TEST必須単語と言って間違いありませんから、ぜひ覚えてください。

イラスト:堀道広