TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
TOEIC® L&R TESTのテスト結果が届きました。今後の学習にどう活かせばいいでしょうか。スコアシートの分析方法を教えてください!
(男性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST 655点)
関先生からのアドバイス
TOEIC® L&R TESTのテスト結果を学習に活かすのは困難です。学習課題は日ごろの学習で見つけましょう
◆スコアシートに記載の「ABILITIES MEASURED」の項目は、どの設問に該当するかわからない
TOEIC® L&R TESTを受験すると約1カ月後に結果が返ってきます。届いたスコアシートは公式認定証といわれ、そこには点数のほかに「ABILITIES MEASURED(項目別正答率)」の記載があります。これでだいたいの正答数や苦手なPartがわかるとされていますが、残念ながら試験後の学習には活かしにくいのが実情です。
「ABILITIES MEASURED」の項目には、「文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる」「文法が理解できる」などの項目がありますが、具体的にどの設問がどの項目に該当するのかはわかりません。例えば、リーディングでいうと、Part5だからといってすべてが文法の問題ではありませんし、ましてPart6や7の読解はもっと複雑です。
また、仮に結果が具体的な項目ごとに分かれていたとしても、本当につまずいている箇所を正しく判断するのは至難の業です。例えば、受動態の設問を間違えたときは、本当に「受動態」につまずいているとは限りません。時制との絡みに混乱しているのだとしたら、つまずいているのは「時制」ですし、主語・述語が正しく把握できなかったために受動態を見抜けなかった場合は、「複雑な構造」につまずいているということになります。このような「つまずきの本質」を見抜けるのは、英語講師でもほとんどいません。まして、学習者が自分一人でこのつまずきを見抜き、対策するのはほぼ不可能でしょう。
端的に言うと、学習の課題を見つけようとTOEIC® L&R TESTのテスト結果を見るよりも、日ごろの学習で解答と解説をしっかり確認することのほうが大切だということ。スタディサプリENGLISHの講義動画では、こうした「つまずきの本質」についてくわしく解説していますので、ぜひ視聴してほしいと思います。
◆わからなかった単語を調べるなど、試験本番後にできる復習もある
TOEIC® L&R TEST試験では、スコア結果の分析がしづらいだけではなく、模範解答も配られません。本番の試験問題の復習はほとんどできないのが現実です。ただ、試験直後にわからなかった単語をすぐに調べるといったことくらいなら簡単にできますよね。実際に僕も試験が終わったらすぐに辞書を引くようにしています。
TOEIC® L&R TEST試験ではメモを取ることはできませんが、わからない単語1~2個くらいは試験直後であれば覚えていられるでしょう。試験終了直前の1分間は、わからない単語を記憶することに徹するというのもありだと思いますよ。
「試験でこの単語がわからなかった」という悔しい思いがあればきっと身につくはずなので、記憶の新鮮なうちにすぐに調べて覚えておくことをおすすめします。