TOEIC® L&R TESTのスコアアップに成功したユーザーの方に、実践している勉強方法や1週間のスケジュールを教えてもらいました。仕事と勉強を両立するための工夫や、スコアアップにつながる勉強方法など、マネしたくなるポイントがあるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
<実例7>
聞き取れない箇所はすべて解決してから次の演習へ。ディクテーションを積み重ねて660点→745点にアップ!
(K.Y.さん 会社員 37歳 男性)
◆勉強時間の作り方
朝晩のアプリ学習を習慣に。出張でのまとまった移動時間も有効活用
私の勤めている会社では、TOEIC® L&R TESTでハイスコアを取ると海外出張のチャンスをもらいやすくなります。同僚と差をつけて今後キャリアアップしていくためには、TOEIC® L&R TESTに真剣に取り組む必要があると思ったのがきっかけで、2017年9月頃から学習を始めました。継続的にTOEIC® L&R TEST試験を受けながら学習を進め、すでに約1年以上が経過しました。
平日は、スタディサプリENGLISHのアプリを使ったリスニング学習が中心。5時に起床してすぐ、15~30分程度学習するのが習慣です。その後、朝食を取り身支度をして、6時15分には自宅を出ます。30分の通勤時間のうち約20分は、リスニング問題や解説動画の音声を聞き、少しでも英語に触れる時間を増やすようにしています。帰宅時も同様にリスニング学習をしています。
帰宅してからは、23時に就寝する直前の約30分は、アプリでリスニングやPart5の学習をしています。
また、週1~2回の国内出張のときには、新幹線や飛行機での移動中、90分ほどを活用してアプリ学習をしています。今はリスニングに取り組むことがほとんどですが、学習を始めたばかりの1年前は単語学習もしていました。出張のときも、朝起きてすぐと寝る直前の学習は自宅と同じように行っています。
休日も、起床後と就寝前の30分ほど、アプリでリスニング学習をするというスタイルは変わりません。日中に学習するタイミングは、その日の予定によって変わりますが、60~90分くらいのまとまった時間を取って学習するようにしています。
わが家には小学生以下の子どもが3人いますが、だいぶ手がかからなくなってきたので、ある程度自分の自由な時間が取れるのはありがたいところです。自室の机に向かって学習できるときは、「公式TOEIC® L&R TEST Listening & Reading 問題集」でリーディング対策をしています。
ただ、日曜日は趣味の野球に出かけたり、家族で外出することも多く、日中にまとまった学習時間を確保することがなかなかできません。家族を説得できれば、車で移動している間、リスニングの音声を流していることもありますね。
ほかにも、電車の待ち時間や歯磨きをしている間など、ほんの数秒でも時間ができたらアプリを開いて学習するようにしています。朝晩の習慣的な学習や、休日・出張中の集中的な学習ももちろん大切ですが、最終的にはこうしたスキマ時間の学習をどれだけ積み重ねているかで、英語力の差がついてくるのかもしれません。
<K.Y.さんの週間スケジュール>
◆スコアアップにつながる勉強方法
ディクテーションでリスニングの精度が向上。解答スピードがアップして設問の先読みも可能に
平日にあまり学習時間を取れなくても、学習を始めて4カ月で100点近くスコアアップできました。これは最初の段階で語彙力をしっかり身につけたことが大きかったと思います。学習開始直後の約1カ月前後は、「TEPPAN英単語」を重点的に取り組み、単語の知識が定着するまで何周も繰り返し学習しました。語彙が増えたことで、実際に問題に触れたときに内容理解がとてもしやすくなったと感じています。
リスニングの精度を上げるのに役立ったのは、ディクテーションです。ディクテーションをすると、英語を聞き流すことなく、集中して聞き取ろうとするようになります。リスニングで聞き取れない箇所は、聞き流していればずっと聞き取れないままです。一方、ディクテーションでは、聞き取れるまで何度も聞くことになります。間違えながらも繰り返していれば、「聞き取れなかったところはこう発音していたのか」とわかる瞬間が来るんです。その積み重ねで、リスニング力が向上したと思います。
以前は、次のナレーションが始まるまでに解答を終わらせるのが精一杯でしたが、リスニング力が向上したことで、特にPart3とPart4が解きやすくなりました。次第に、聞き取った内容を正確に理解できるようになり、設問を読むスピードも上がったことで、解答スピードがアップ。今では比較的余裕を持って、設問の先読みもできるようになりました。
◆スタディサプリENGLISHの使い方
スマホ画面の目立つ位置にアプリを配置。取り組みやすいPartから始めて肩慣らしを
普段から、スムーズに学習スタートできるような工夫を心がけています。例えば、スマートフォンの画面の一番目立つところに、アプリのショートカットを置くようにしています。スマートフォンを手に取ったとき、すぐにアプリが目に入れば、ちょっとしたスキマ時間にも学習しようという気になりますからね。
また、自分自身で学習へのハードルを下げる工夫も大切です。例えば、いきなりPart4やPart7に取り組むのは、少しおっくうだと思うこともありますよね。なかなかやる気が出ないときには、取り組みやすいPart1から手をつけたり、単語や解説動画から学習を始めたりして、肩慣らしするようにしています。
頭が学習モードに切り替わってきたら、「パーフェクト講義」にある各Partの「概要と学習法」で紹介されている方法に沿って、一問ずつしっかり理解を深めながら学習します。「実戦問題集」は、単に問題を次々解いていくのではなく、ディクテーションやシャドーイングも完璧にできるようになるまで取り組んでいます。
1区切り(3問)を完全に終えるまでに、合計で20分くらいかかりますが、単語・文法・発音などの知識や解法のコツは確実に身についている実感があります。一見、遠回りに感じられるかもしれませんが、何度も同じ間違いを繰り返すことがなくなるので、実際には英語力アップの一番の近道なのかもしれません。
スコアアップにつながる学習のポイント
単語学習やディクテーションをコツコツ積み重ねて、確かな英語力を身につけてきたK.Y.さん。最近の悩みは、最初の4カ月で100点アップしたものの、ここ半年間は700点台でスコアが横ばいになっていることだそうです。今後は休日のまとまった学習時間を増やし、スキマ時間も今以上に活用して、2018年中に900点を達成したいと言っていました。
徹底的なディクテーションでリスニングの精度を上げる方法は、リスニングのスコアが伸び悩んでいる人は参考にできそうです。学習アプリのショートカットを目立つところに置くアイディアは、誰でも今すぐ取り入れられそうですね。
(スタディサプリEnglish Cafe編集部)