TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST 990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
モチベーションが継続しません。英語力アップの見える化など、モチベーションアップできるよい方法はありますか?
(男性 40代後半 会社員 TOEIC® L&R TEST 受験経験あり)
関先生からのアドバイス
英語そのものをモチベーションにする方法と、英語以外にモチベーションを見出す方法があります!
◆英語以外の目標を持ち、ときには「おもしろい英語」にふれる
英語学習のモチベーションを保つ方法は2つ。「英語そのものをモチベーションにする方法」と「英語以外にモチベーションを見出す方法」があります。
英語そのものをモチベーションにする方法は、わかりやすく言い換えると「TOEIC® L&R TEST 以外の英語コンテンツにふれる」やり方です。
本来憧れているもの、たとえば、洋楽や洋画、ネイティブとの流暢な会話をイメージできるものなどにふれてみます。
そのときは試験のことを忘れて楽しみましょう。たとえば、洋画を見るのであれば、「1個でも最近覚えた単語が聞き取れたらOK」と思うくらいで十分です。
TOEIC® L&R TESTの英語は実用的ですが、実用的であるからこそ、あまりおもしろくありません。たとえば「コピー機の紙が切れた」とか「飛行機が遅れた」といった内容です。ですから、おもしろいコンテンツに触れて英語を楽しみましょう。僕がおすすめしているのは、日本のアニメの英語版。たくさんのアニメが逆輸入されていますので、ぜひネットで探してみてください。
英語以外にモチベーションを見出す方法については、「英語そのものではなく、別のところに目標を持つ」と言い換えられます。
英語そのものを目標にすると、なかなかモチベーションが保てなくなってしまうものですが、英語を土台にした英語以外の目標がある人は、四の五の言わずに学習に取り組めます。たとえば、ミュージシャン、スポーツ選手など、英語とは直接関係のない業種でも、英語を使う必要があるから英語を学ぶ方々のモチベーションは高いですよね。
極端な話、「英語を使ってモテたい」といったものでもかまいません。
英語を使うことで、どういった可能性が広がるのかということを、頭の中で整理するだけでも、モチベーションは上がります。
もし仕事で英語を使うのであれば、その環境をぜひ生かしてください。「英語を使ってこういったポジションに就きたい」などの目標を置くことは、最高のモチベーションになりますよ。
◆数字による見える化は「累積」で行うとよい
実力の向上を「見える化」することでも、モチベーションは上がりやすくなると思います。見える化には、数字を使うしかありません。究極的には、TOEIC® L&R TESTのスコアです。
毎日の学習のなかであれば、「今日解いた問題集が何問できたか」「単語をいくつ覚えられたか」といったことです。このとき、数字は相対的なものではなく、累積で見るようにしましょう。
具体的に言えば、「今日は単語を何個覚えたか」ではなく、「今日まで累積で単語を何個覚えたか」といった見方です。1日ごとに見てしまうと、たとえば、「昨日は6個覚えたのに、今日は4個しか覚えられなかった」というときに、がっかりしてモチベーションが下がってしまいます。
そうではなく、「トータルで10個覚えられた」と考えるのがモチベーションを保つ秘訣です。野球でも、「日々変動する打率を気にすると失敗する。積み重ねられる安打数を気にしたほうがいい」と言っていた選手もいます。
ただ、英語学習に関して言うと、見える化にそれほどこだわる必要はありません。
英語で「進歩」は「progress」と言いますが、これは不可算名詞。目に見えないものは数えられない、つまり数字にはできないというのが英語圏の発想です。この考え方のとおり、実力の向上を無理に数値化しようとしなくても大丈夫ですよ。