【本日のテーマ】「確かですか?」
今回は、動詞のsayを使った「提案に対する意見を求めるフレーズ」が登場します。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
友人が沖縄に引っ越すことを知った外国人は、日本人の夫にLet’s move too! What do you say? と言いました。日本人は、What do you say? というフレーズを「あなたは何を言うの?」と直訳の意味でとらえてしまい、うまく会話がかみ合いません。
今回のシチュエーションでは、What do you say? は「どう思う?」「どうかな?」という意味で使われています。提案したことに対する意見を求めたり、何かを提案するときに用いるフレーズで、ネイティブの会話でよく使われる口語表現です。
動詞のsay は「言う」だけでなく「意見を述べる」という意味もあることから、「あなたは何と意見を述べるの?」→「あなたはどう思う?」といったニュアンスです。
I’m going to a festival tomorrow. What do you say?(明日お祭りに行くんだ。どうかな?)のように、相手を誘うときにも使えます。
日常生活以外にも、同僚など親しい相手とのカジュアルな会話であれば、ビジネスシーンでも使えます。
会話例を確認しましょう。
<会話例1>
A: It’s almost 12:00. Should we end the meeting now?
もうすぐ12時です。もう会議を終えましょうか?
B: Let’s keep going and have a late lunch. What do you say?
このまま続けて遅い昼食を取りましょう。どう思いますか?
A: Sounds good to me.
いいですよ。
<会話例2>
A: What are we going to serve at the seminar?
セミナーでは何を提供しますか?
B: Just coffee and tea? What do you say?
コーヒーと紅茶だけ?どうですか?
A: Okay, that’s enough.
はい、それで十分です。
この What do you say? と同じ意味の表現に What do you think? があります。
What do you say? は主に軽めの提案・決断に対して使われますが、 What do you think? は重要な提案・決断の場合に用いることが多いです。
ちなみに、Someone gives you a present. What do you say?(だれかがあなたにプレゼントをくれたら、何て言うの?) →Thank you.(ありがとうだよ)といった親子の会話のように、What do you say? を「あなたは何と言うの?」という直訳の意味で使われる場合もあります。シチュエーションによって判断しましょう。
◆さらに応用TIPS!
What do you say? は、What do you say to…? やWhat do you say about…? のように後ろに文章を続けて使うこともできます。「~はどう?」「~についてどう思う?」とアイデアに対する意見を求めたり、提案やお誘いをする場合にも使えます。使い方を確認しましょう。
What do you say to going shopping?
買い物に行かない?
What do you say about getting new desks?
新しい机を買うことについてどう思う?
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド