【本日のテーマ】「幸運を祈りましょう」
今回ご紹介するのは、これから起きることやチャレンジすることがうまくいくよう願う際に使うフレーズです。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
開店を翌日に控えたレストランで、従業員たちがオープン前日の最終確認をしています。明日の天気を心配するスタッフに対し、外国人シェフは Let’s keep our fingers crossed.と言いました。いったいどのような意味なのでしょうか?
Keep one’s fingers crossed の直訳は「(人の)指を交差させておく」ですが、実はこれで「幸運を祈る」という意味のイディオムです。
英語圏では、人差し指の上に中指をクロスさせるジェスチャーに Good luck.(幸運を祈る)の意味があります。このジェスチャーはもともと十字架の形を象徴しており、魔除けや厄払いの意味があったとされています。そこから、応援や激励の意味を表すジェスチャーとして、また、keep one’s fingers crossed は「幸運を祈る、成功を祈る」という意味のイディオムとして使われるようになりました。
つまり、Let’s keep our fingers crossed.は「(我々の)幸運を祈りましょう、(みんなで)うまくいくよう祈りましょう」という意味の決まり文句です。このフレーズは、ビジネスシーンでも日常会話でも使うことが可能です。
類似表現に
Let’s hope for the best.(うまくいくことを願いましょう)
Let’s just hope everything goes well.(全てがうまくいくよう願いましょう)
などがあります。
また、相手の成功を願う場合は
I’ll keep my fingers crossed.(幸運を祈っているよ)
相手に自分の成功を願ってほしい場合は
Keep your fingers crossed.(幸運を祈っていてね)
という表現になります。
◆さらに応用TIPS!
ここでは、天気にまつわる英語表現をいくつか確認していきましょう。
It was sunny yesterday.
きのうは晴れでした。
*sunnyは「よく晴れた、日当たりのよい」という意味の形容詞です。また、clear up(晴れる、晴れ上がる)も合わせて覚えておきたいイディオム。
It’s going to clear up in the afternoon. で「午後から晴れるでしょう」。
It’s cloudy today.
今日は曇りです。
*「曇った」はcloudyという形容詞で表現します。ちなみに「雲」はcloud。
There’s not a cloud in the sky. は「空には雲ひとつありません=快晴」。
It’s going to rain tomorrow.
明日は雨が降るでしょう。
*rainは「雨」という名詞のほかに、「雨が降る」という動詞としても使われます。
「雨の、雨降りの」という意味のrainyを使った英文も合わせて覚えておきましょう。It’ll be rainy and then clear up tomorrow. は「明日は雨のち晴れです」という意味です。
The chance of rain tomorrow is 50 percent.
明日の降水確率は50%です。
*chance of rain で「降水確率」という意味です。
The weather forecast said it’s going to rain tomorrow.
天気予報では明日は雨が降ると言っていました。
*weather forecast で「天気予報」。The weather forecast said … は「天気予報では~と言っていました」という決まり文句です。
They say there’s going to be a rainstorm tomorrow.
明日は暴風雨になるようです。
*They say … は「~らしい、~といううわさだ」という意味で人から聞いた話などを伝える時に使う言い回し。rainstorm は「暴風雨」です。
日常生活でも職場でも、あらゆる場面で天気についての描写は登場します。さまざまな天気の表現を知っていると会話がしやすいですよ!
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド