【本日のテーマ】「状況がつかめましたか?」
今回は、イディオムの意味を知らなかったために、相手の質問を勘違いしてしまった事例です。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
会議に同席していた外国人が、Did you get the picture? と日本人に声をかけました。すると、この質問を聞いた日本人は、突然スマホで撮影を始めてしまいます。どうやら「会議の様子を写真におさめないといけないんだ…」と誤解したようです。
確かに、pictureは「絵、写真」という意味なので、get the pictureを「絵を入手する、写真を撮る」と捉えるのも無理はありません。でも、実はpictureには「状況、事態、全体像」という意味もあるのです。つまり、get the pictureで「(状況・事態などを)理解する、わかる、把握する」となります。
外国人は、遅れて会議に参加した日本人を気遣い、Did you get the picture? (状況はつかめましたか?、わかりましたか?)と、会議の内容が理解できているかを確認してくれていたのです。誰かにこの質問をされたときは、急に写真を撮り出さないように気をつけましょう!
◆さらに応用TIPS!
get a pictureを使った会話例をチェックしましょう!
A: We don’t have the time for this. Get the picture?
(こんなことをやってる時間はないんだよ。わかる?)
B: Ah, sorry to cause trouble for you.
(ああ、面倒をおかけしてすみません)
A: He is a little lazy.
(彼はちょっとやる気がないね)
B: Yeah, I get the picture.
(うん、わかるよ)
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド