【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第104話「私の意見」

【本日のテーマ】「私の意見」

今回は、自分の意見や考えを控えめに述べるフレーズが登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
スポーツジムのスタッフは、会員継続率を向上させるためのアイデアを話し合っています。日本人男性がパーソナルトレーニングを提供するのはどうかと提案すると、外国人男性が Let me give you my two cents.と一言。このフレーズを「僕の2セントをあげよう」という意味でとらえてしまった日本人は、I can’t take money from you.(君からお金は受け取れません) と返答。会話がかみあいません。
my two cents は文字通り訳すと「私の2セント」ですが、実は「私の意見、自分の考え」という意味で用いられます。2セントは大金ではなくわずかな金額を指すことから、「価値が低いちっぽけなもの」が転じて「(取るに足らない)私の意見、(それほど重要ではない)自分の考え」を表すようになったと言われています。
my two cents’ worth という形で使われることもあり、どちらも「自分の意見には2セントほどの価値しかない」という謙遜したニュアンスを含んだ表現です。

Let me give you my two cents.(私の意見を言わせてください) は、特に求められてはいないけれど自分の見解を言ったり、役に立つかはわからないけれど自身のアイデア・アドバイスを伝える際の前置きとして使うフレーズです。
自らの意見を押し付けるのではなく「たいして重要な意見ではないかもしれないけど…」「あくまで私のつまらない考えだけど…」と遠慮がちに述べる表現で、相手を尊重している感じが伝わります。ビジネスミーティングやディスカッションの場だけでなく、日常会話でも使えます。
会話例を確認しましょう。

<会話例1>
A: I’m thinking about buying this camera.
このカメラを買おうと思っているんだ。
B: Let me give you my two cents. You need to get a used one.
私の意見を言わせてね。中古のものを買ったほうがいいよ。

<会話例2>
A: What do you think about the new marketing strategy?
新しいマーケティング戦略についてどう思う?
B: Here’s my two cents. I believe we should focus more on social media engagement.
大した意見じゃなんだけど。SNSの活用にもっと力を入れるべきだと思うわ。

<会話例3>
A: How was that new restaurant?
あの新しいレストランはどうだった?
B: It looks nice, but the food was just okay. That’s just my two cents, though.
良さそうに見えるけど、料理はまあまあだったかな。あくまで私の感想だけどね。

<会話例4>
A: I’ve been feeling uneasy about my friendship with Jack lately.
最近ジャックとの友情に不安を感じているの。
B: Do you mind if I give you my two cents? You should communicate with him more.
私の意見を言ってもいい?もっと彼とコミュニケションを取るべきよ。

<会話例5>
A: I’m thinking of presenting this proposal tomorrow.
明日この企画書を提案しようと思っているんだ。
B: If I can just put in my two cents, I believe adding more data would make it better.
僕の意見を言わせてもらうと、もっとデータを追加すればよくなるはずだよ。

<会話例6>
A: We’re considering hiring a new team member.
新しいチームメンバーの採用を検討しているんだ。
B: If you want my two cents, we should try to find someone with experience in project management.
私に言わせれば、プロジェクトマネジメントの経験がある人を探したほうがいいと思うわ。

「私の意見、自分の考え」というと、my opinion/thought/viewpointやwhat I thinkなどが思い浮かびますが、言い換え表現のバリエーションとしてmy two centsも覚えておきましょう。

◆さらに応用TIPS!
お金にまつわるその他の表現をご紹介します。

A penny for your thoughts. :何を考えているの、考えていることを教えて
「あなたの考えに1ペニー」という直訳から「(1ペニー払うから)あなたが何を考えているのか教えて」という意味に。しばらく黙り込んでいる相手が、いったい何を考えているのか知りたいときに使う表現です。ちなみに、このフレーズを使っても文字通りお金を渡す必要はありません。
<例文>
Hey, are you listening to me? A penny for your thoughts.
ねえ、私の話を聞いてるの? 何を考えているのか教えて

penny-pincher:ケチな人、お金に細かい人
pinch は「つまむ」という意味の動詞。penny-pincher は「1ペニーをつまむ人」➝「ケチな人」を指します。硬貨を一枚ずつつまんで取り出す様子を想像すると意味をとらえやすいでしょう。「お金に細かいせこい人」というネガティブなニュアンスが一般的ですが、文脈によっては「倹約家、あまりお金を使わない人」というポジティブな意味で使われることもあります。
<例文>
The shop owner is famous for being a penny-pincher, always cutting costs wherever possible.
この店のオーナーはお金に細かいことで有名で、可能な限り常にコストを削減している。

dime a dozen:ありふれた、安っぽい
dime は10セント硬貨、dozenは12個(1ダース)のこと。10セント硬貨1枚で1ダース買えるほどありきたりで価値が低く、容易に手に入ることを表す慣用表現です。
<例文>
Scams on the internet are a dime a dozen.
インターネット上には詐欺が掃いて捨てるほどある。

 

漫画イラスト: 高篠裕子

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