【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第34話「当たりはずれがあります」

【本日のテーマ】「当たりはずれがあります」

今回は、イディオムの意味を知らなかったために、相手の発言を勘違いしてしまった事例です。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
日本人は、外国人の部下と一緒に商品サンプルのチェックをしています。いつもとは違うメーカーに依頼したところ、部下からは I think it’s hit or miss. いう報告がありました。フレーズの意味がわからず、missを和製英語の「ミス(間違い、失敗)」と誤解した日本人は、サンプルのどこかに不備があると勘違いしてしまいます。

hit or miss は「当たりはずれがある」という意味の慣用表現です。部下が発した I think it’s hit or miss. というフレーズの「it = 商品の品質」を指しており、商品サンプルの質が一定でなく、仕上がりばらつきがあることを上司に伝えていたのです。

会話例を参考に、使い方をマスターしましょう。
A: How was the restaurant that opened last week?
先週オープンしたレストランはどうだった?
B: The food was hit or miss.
料理は当たりはずれがあったよ。

A: The item I received was not what I expected.
受け取った商品は私が期待したものではなかったわ。
B: Online shopping is sometimes hit or miss.
オンラインショッピングはたまに当たりはずれがあるよね。

◆さらに応用TIPS!
漫画にも登場した all over the place の基本となる意味は「あちこちに、至るところに」です。My sister’s room is messy. She leaves her things all over the place.(私の妹の部屋は散らかっている。彼女はあちこちにものを置く)のように「そこら中にある状態」を表すときに用いられます。

また、そこから、The quality is all over the place.(品質がバラバラだ、品質がめちゃくちゃだ)のように乱雑でまとまりがない様や、When I heard the news, I was all over the place.(そのニュースを聞いたとき、私は取り乱した)のように、 人が理性を失ったり、感情が不安定になる様を表現するフレーズとしても使われています。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『popular』

popular

【ゴロ】ポピュラー・ソングは人気がある
【意味】【形】人気がある
【発音】[pɑ́ːpjələʳ]
【例文】
I heard that the new model is really popular.
新モデルはとても人気だと聞きました。

TOEIC®対策ポイント
popularはPart 2〜7の設問や本文で出てきます。TOEIC®スコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

人気がある」の他に、「流行の」、「評判の良い」、「大衆向けの」、「(大衆向けで)安い」といった意味合いでも用いられます。
popular music「ポピュラー音楽」のように、最近はカタカナでそのまま使われることも多く、popular songs「流行歌」などは pops「ポップス」とよく略されます。
popular blog「人気のブログ」やpopular brand「人気のブランド」など、今流行りのものを指す際に使われ、「大衆向けの」という意味ではpopular newspaper「大衆紙」やpopular backing「大衆の支持」といった語がおなじみです。

「民衆の」「人民の」といったフォーマルな意味では、popular opinion「世論」やpopular diplomacy「民間外交」などの表現を覚えておきましょう。「民間の」という意味では、popular superstition「民間の迷信」がよく使われます。

通常は、
What kind of smartphone is popular right now?
今はどんなスマートフォンが流行っていますか?
このように「人気がある」、「流行っている」の意味で使われることがほとんどです。

否定形と一緒に使われる場合、
It seems that our new product is not so popular compared to the one we released last year.
去年我々が出した製品に比べると、新しい製品はあまり評判がよくないみたいです。
この時は、「人気がない」→「評判がよくない」というニュアンスになります。

TOEIC®対策としては、be popular with/among ~「〜に人気がある」やbe popular as ~「〜として人気がある」といったフレーズはマストです。
popular appeal「大衆を惹きつける力」やpopular article「人気商品」、popular trend「人気のトレンド」、at a popular price「安い値段で」といった表現もぜひ覚えておきましょう。

名詞はpopularity「人気、評判」、副詞はpopularly「一般的に、広く」、動詞はpopularize「~を大衆化する、広める」です。

イラスト:堀道広

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第33話「浮かない顔をして、どうしたの?」

【本日のテーマ】「浮かない顔をして、どうしたの?」

今回は、フレーズの意味を知らなかったために、相手の発言を誤解した事例です。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
取引先でのプレゼンも終わり、外国人と日本人は社に戻る前にランチをすることになりました。しかし、日本人はどこか落ち込んだ様子。心配した外国人が Why the long face?とたずねると、Why would you say that?!(なんでそんなこと言うんだい⁈)という返事が返ってきました。どうやら日本人は、「なんで顔が長いの?」と聞かれたと誤解したようです。

long face の直訳は「長い顔」ですが、実は、この意味とは別に「浮かない顔、悲しそうな表情」という意味があります。つまり、Why the long face? は「浮かない顔して、どうしたの?」「どうしてそんな悲しい顔をしているの?」と、落ち込んだり、元気がない相手を気遣う表現になります。決して「どうして長い顔をしているの?」と顔の長さをたずねているわけではありません。さっそくAB会話で使い方を確認しましょう。

A: Hey, John! Why the long face?
やあ、ジョン! 浮かない顔をして、どうしたの?
B: I didn’t get the promotion.
昇進しなかったんだ。

Why the long face? と同じ意味を表すフレーズに Why do you look so sad?(どうしてそんな悲しい顔をしているの?)があります。ほかには、What’s wrong?(どうしたの?)や Did something happen? (何かあったの?)も、相手の様子を心配して、何があったかをたずねるフレーズです。

ちなみに「彼は面長です」のように、顔の形状を表す際は He has a long face. / He is long-faced. と表現します。「丸顔」の場合は round face / round-faced、「童顔」であればbaby face / baby-faced に置き換えてみましょう。

◆さらに応用TIPS!
“face”を使ったその他のイディオムもあわせてチェック!日常会話・ビジネス会話どちらのシーンでも使える表現です。

face to face直面して、面と向かって
A: Do you think I should email her?
彼女にメールすべきだと思う?
B: No, we should talk to her face to face.
いや、面と向かって彼女に話すべきだよ

fall on one’s faceぶざまに失敗する、面目を失う
A: How did the job interview go?
就職の面接はどうだった?
B: Don’t ask me about it. I fell on my face.
それについては聞かないで。ものの見事に失敗したよ。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

語彙力UP!今日のワンフレーズ #25「laundry」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
laundry【名詞】洗濯

<覚えておきたいフレーズ>
a huge pile of laundry
洗濯物の山

<音声> クリックすると音声が流れます♪

 

イラスト:STUDY

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『panel』

panel

【ゴロ】委員会パネルで知らせる
【意味】【名】委員会
【発音】[pǽnl]
【例文】
A panel of judges met to discuss the problem.
審査員団が集まってその問題を議論した。

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
panelはPart 4〜7の設問や本文で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア730点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

日本語で「パネル」といえば板のようなものを思い浮かべるでしょうが、TOEIC® L&R TESTでは主に「委員会」の意味で登場します。

a panel of ~
には「〜の一団」という意味があり、a panel of experts「専門家委員会」や a panel of judges「審査員団」、a panel of professionals「専門家委員会」などは頻出表現です。例文を見てみましょう。

I’m on a panel of five people.
私は5人の委員会の一員だ。

ほかにも、動詞と組み合わせたset up a panel「委員会を発足する」、form a panel 「委員会を組織する」、convene a panel of experts「専門家会議を招集する」、be evaluated by a panel of judges「審査団の評価を受ける」、be confirmed by a panel of experts「専門家委員会によって承認される」などの表現は、フレーズごと覚えておくといいでしょう。

また「代表者による公開討論会」を意味する「パネルディスカッション」は、英語もそのままpanel discussionです。chair a panel discussion「パネルディスカッションの司会をする」、run a panel discussion「パネルディスカッションを行う」などの言い回しで使います。

日本語でクイズなどの回答者を「パネラー」と呼ぶことがありますが、これは和製英語ですから通じません。正しくはpanelist「パネリスト」です。

イラスト:堀道広

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『tip』

tip

【ゴロ】チップをあげてと助言する
【意味】【名】助言、チップ
【発音】[tɪp
【例文】
Here are some tips on how to solve the problem.
問題を解決するためのヒントは以下の通りです

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
tipはPart 3〜7の設問や本文で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

「チップ」というカタカナ語は、「祝儀、心付け」また「(とがった)先端」という意味で知られています。
しかしTOEIC® L&R TESTでは主に「助言、(内々の)情報」といった意味で使われ、 tips about ~「〜のコツ(秘訣)」や useful tips「役立つヒント」のように「コツ、ヒント」といった意味合いで用いられます。IT用語で使われているTips(チップス)がまさにこの用法で、「Tips集」といえば「ちょっとした秘訣集」といったニュアンスです。

Here are some tips on …「〜のヒントは以下の通りです」
Do you have any tips on ~?「〜に何か秘訣はありますか?」
といったフレーズは、ビジネスシーンで頻繁に使われます。

次の例文もチェックしましょう。
Here are some tips on how to make ends meet.
家計をやりくりするためのヒントは以下の通りです。

Do you have any tips on how to say no to a request?
要求を断る方法に何か秘けつはありますか?

他には、just the tip of the icebergは「氷山の一角にすぎない」という慣用表現があります。ビジネスシーンで The drop in sales is just the tip of the iceberg.と言えば「売上げの減少は氷山の一角にすぎない」という意味になります。

「先端、先」という意味では、tip of one’s nose「鼻の頭」や on the tip of the island「島の先端」などの言い回しがおなじみです。

また「チップ(祝儀、祝儀を渡す)」という意味では、名詞で leave a tip for the server「給仕にチップを置く」、動詞で tip the waiter「給仕にチップを渡す」といった言い回しがあります。

イラスト:堀道広

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『further』

further

【ゴロ】ファーザーさらに長生きを
【意味】【副】さらに 【形】それ以上の
【発音】[fə’ːrðər]
【例文】
For further information, please feel free to contact us.
さらなる情報は、お気軽に私どもへお問合せください

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
Further はPart 2〜7の設問や本文で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。
程度が「さらに、それ以上の」、また距離が「さらに遠くに」などの意味を持ちますが、TOEIC® L&R TESTでは主に程度を強める意味合いで登場します。

例えば
If you’d like to discuss this further, let’s talk in my office after the meeting.
もしこれについてさらに議論したいなら、会議のあとに私のオフィスで話しましょう。
という使い方をします。

冒頭の例文にある for further information「さらなる情報は」は、TOEIC® L&R TEST超頻出フレーズです。further notice「追ってのお知らせ」やfurther questions「これ以上の質問」も、フォーマルなビジネスの場では非常によく使われます。

例文を見てみましょう。
Please wait further notice.
さらなる通知があるまでお待ちください。

Research on the current project will be put off until further notice.
本プロジェクトに関するリサーチは、追って通知があるまで延期されます。

I have no further questions.
これ以上の質問はありません。

go furtherは「さらに〜する」「(計画を)さらに押し進める」などの意味を持つ句動詞です。before I go any further「話を先に進める前に」
before you go any further「何はともあれ、とにかく」
といった表現は、TOEIC® L&R TESTの会話文やメール文ではおなじみです。

Let’s draw up an agreement before going any further.
これ以上進める前に、契約書を作成しましょう。

go further with a plan「計画をさらに押し進める」
go further in one’s career「出世する」
pursue one’s career further「出世を追い求める」
も、ぜひ覚えておきたいフレーズです。

動詞として使われる場合「(物事の進展などを)促進する」という意味になり、further one’s careerで「キャリアアップする」です。

イラスト:堀道広

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第32話「彼はポジティブだ」

【本日のテーマ】「彼はポジティブだ」

今回は、フレーズの意味を知らなかったために、相手が言ったことを文字通りの意味でとらえてしまった事例です。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
昨年よりも売上が落ちているにも関わらず、上司は夏の売上目標を達成すると強く信じている様子。ポジティブな言葉を発する上司に対し、外国人の同僚が His glass is half full. と言いました。これを聞いた日本人は、その言葉をそのまま「(水などが)グラスに半分入っている」と誤解し、見当違いな返答をしてしまいます。

Is the glass half empty or half full?というフレーズは、物事のとらえ方をたずねるときによく使われる表現です。
水が半分入ったグラスを想像してみてください。それを見て「グラスに半分も入っている」と楽観的にとらえるか、「グラスに半分しか入っていない」と悲観的にとらえるかで、その人物の物事の考え方が表れます。

One’s glass is half full. は、「半分いっぱいだ(まだ半分ある)」とプラスに考えているので「~はポジティブだ、~は楽観的だ」という意味になり、
One’s glass is half empty. は、「もう半分空だ」とマイナスに考えているので「~はネガティブだ、~は悲観的だ」という意味になります。
代名詞を使わずに The glass is half full/empty. と冠詞を用いた表現もあります。

会話での使い方を確認しましょう。

A: Jim thinks he’ll do fine on the presentation tomorrow.
ジムは明日のプレゼンをうまくやると思ってるよ
B: Well, his glass is always half full. 
  ああ、彼はいつもポジティブだ

◆さらに応用TIPS!
His glass is half full. は、He is optimistic.(彼は楽観的だ)や He is an optimist.(彼は楽天主義者だ) のように言い換えることができます。

日本語では「彼はポジティブだ」と言うため、英語でもそのまま He is positive.と訳してしまいそうですが、positive を使う場合は He is a positive thinker. や He is a positive person. などと表現するのが一般的です。

他には、positive attitude前向きな姿勢)という表現もあります。
Instead of worrying about things all of the time, we try to keep a positive attitude.
(いつも心配するのではなく、前向きな姿勢を持ち続けるよう努める)

複数の言い方をマスターしておけば、ネイティブと会話する際にワンパターンにならず、表現の幅が広がります。ぜひ覚えておきましょう!

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

語彙力UP!今日のワンフレーズ #24「extension」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
extension【名詞】延長

<覚えておきたいフレーズ>
an extension of a railway
線路の拡張

<音声> クリックすると音声が流れます♪

 

 

イラスト:STUDY

 

ゴロで覚えるTOEIC® TEST頻出単語 『merger』

merger

【ゴロ】まぁ、じゃあ2社は合併だ!
【意味】【名】合併
【発音】[mə́rːʤər
【例文】
After the merger, the company organization will change completely.
合併後は、会社組織が全面的に変わるだろう

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
merger はPart 27の設問や本文で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

mergerは、複数の会社や部門が1つに合併・合同することを表す名詞です。企業の合併や買収が日常茶飯事の欧米では、ビジネス必須の単語です。学校英語ではなじみがないかもしれませんが、TOEIC® L&R TESTでは頻出トピックですから、用語とフレーズの両方を覚えておくといいでしょう。

「企業の合併・買収」を意味する言葉M&Aは、Mergers and Acquisitions(企業買収、合併吸収)の頭文字をとったものです。

他にmerger and takeover「合併吸収」、merger proceedings「合併手続き」、merger offer「経営統合提案」、merger between two companies「2社間の合併」、proposed merger「合併案」などはぜひ覚えておきましょう。

フレーズでは、approve a proposed merger「合併案を承認する」、reject a proposed merger「合併案を却下する」、handle the merger「合併を進める」、announce the merger with ~「〜との合併を発表する」などの言い回しもよく使います。

動詞はmerge「合併する」で、merge with ~「〜と合併する」のフレーズをあわせて覚えておきましょう。

イラスト:堀道広