ゴロで覚える頻出単語 『vote』

vote

【ゴロ】勝ちそうなボート投票する
【意味】【動】投票する
【例文】
All staff voted to change the company’s business hours.
会社の営業時間を変更するために、全従業員が投票しました

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
voteはPart 3〜7の設問や選択肢で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

ゴロでは乗り物のboat「ボート」を使っていますが、最初のbとvで発音が異なることに注意しましょう。ただし、bとvが異なるだけで、あとは同じ発音になります。

自動詞のvoteは、あとに続く前置詞によって意味が変わります。
vote for …またはvote in favor of …は「〜に賛成票を投じる」で、その反対表現がvote against …「〜に反対票を投じる」です。ぜひセットで覚えておきましょう。また、vote on …は「~を採決する」という意味になります。
なお、前置詞だけでなくto不定詞も続けることができ、vote to doで「〜するために投票する」という意味を表します。

TOEIC®TESTでは、vote for a plan「計画に賛成票を投じる」、vote unanimously in favor of … 「〜を全会一致で決める」、vote against a proposal「提案に反対票を投じる」、vote on a budget plan「予算案の採決を取る」などの表現が登場します。

The board members voted unanimously in favor of the approval.
理事会メンバーは全会一致で賛成を決めました。

受動態で用いられる場合、「投票で〜に選ぶ」の意味にもなります。

Robert was voted in as president last year in a battle against two other candidates.
ロバートは昨年、他の2人の候補者との戦いで社長に選出されました。

voteが名詞として使われる場合、「票、投票」といった意味になります。

Johnson got 210 votes in favor versus 100 against.
ジョンソンは賛成210票に対し、反対100票を得ました。

最後に派生語を確認しておきましょう。voterは「投票者」という意味の名詞です。votingは「投票の、選挙の」という形容詞の意味と、「投票、選挙」という名詞の意味の両方で使われます。

あわせて類語のpoll「投票、世論調査」も覚えておくといいでしょう。

 

イラスト:堀道広

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第78話「青天の霹靂(へきれき)」

【本日のテーマ】「青天の霹靂(へきれき)」

今回は、予想だにしない出来事が起きたときに使う英語表現が登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
日傘と傘の売上が倍増したことを日本人女性が伝えると、同僚の外国人男性は Really? Wow, that came out of the blue! と言いました。これを聞いたもう一人の同僚である日本人男性は、out of …を「~が不足して、~を切らしていて」という意味にとらえてしまい、店の青い傘が売り切れているのかと聞き返します。

確かに out of blue umbrellas であれば「青い傘を切らしていて」という意味になりますが、今回のキーフレーズの out of the blue は「突然に、思いがけなく、出し抜けに」という意味のカジュアルなイディオム。come out of the blue で「青天の霹靂である、突然やって来る」という意味になり、予想もしなかった出来事が不意に起きるときなどに使います。

out of the blue は、a bolt out of the blue を省略した表現と言われています。boltは「雷、稲妻」、blueは「青空」を指し、「青空から雷が落ちるくらい予想外のこと=思いがけない出来事」を表すことから、out of the blue が「突然に、思いがけなく」という意味になりました。

out of the blueを使った例文を確認しましょう。

<例文1>
Sales were flat for most of the year, and then in June they skyrocketed out of the blue.
一年の大半は売上が横ばいで、その後6月に突然急上昇した。

<例文2>
George told me out of the blue that he was quitting.
ジョージは仕事を辞めたと突然私に話した。

<例文3>
I turned on my computer and out of the blue it made a strange sound.
コンピューターの電源を入れたら、突然変な音がした。

<例文4>
Mike said the stock market crashed out of the blue, but I knew it was going to happen.
マイクは株式市場が突然暴落したと言ったが、私はそれが起こるだろうと思っていた。

◆知っておきたい英語表現
続いて、out of the blueの類似表現を例文とともに見てみましょう。

●unexpectedly:予想外に、思いがけなく
The price for vegetables unexpectedly skyrocketed.
野菜の値段が予想外に高騰した。

●without (any) warning:何の前触れもなく、いきなり
Without any warning, Nancy left college and moved to Hawaii.
何の前触れもなく、ナンシーは大学を辞めてハワイに引っ越した。

●out of left field:突然に、思いがけなく
I heard ABC went bankrupt. It really came out of left field.
ABCが倒産したと聞いた。それは本当に突然だった。

◆さらに応用TIPS!
out of the blueのように、blueという単語を使ったイディオムをご紹介します。

feel blue:気が滅入る、落ち込む
Whenever it rains, I feel blue for some reason.
雨が降るたびに、どういう訳か気が滅入る。

→憂鬱になることを日本語で「ブルーになる」と表現することがありますが、まさにぴったりの表現が feel blue です。
似た表現に have the blues もあり、こちらは Rose lost her job, and now she has the blues.(ローズは仕事を失い、今は元気がない)のように使います。

once in a blue moon:めったに~ない、ごくたまに
George is late to work once in a blue moon.
ジョージはめったに仕事に遅れない。

→由来は諸説ありますが、空中の細いちりによってまれに月が青く見えること、また
blue moon がめったに見ることのできないものの例えとして用いられていることなどから、このイディオムはごくたまにしか起こらない物事に対して使われます。

until one is blue in the face:疲れ果てるまで、とことん
I talked to him until I was blue in the face, but he didn’t listen.
私はとことん彼と話したが、彼は聞く耳を持たなかった。

「顔が青くなるまで」という直訳から「疲れ果てるまで、とことん」という意味に。時間をかけて徹底的にやるニュアンスを表現できます。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

ゴロで覚える頻出単語 『claim』

claim

【ゴロ】「くれい!『む』のクッキー」と要求する
【意味】【名】主張、要求 【動】~を主張する、~を要求する
【例文】
At this airport, the baggage claim is next to the exit gate.
当空港では、手荷物受取所は出口ゲートの隣にあります

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
claimはPart 2〜7の設問や選択肢で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

日本語では「クレーム」を「不平(を言う)」の意味で使っていますが、これは英語のclaimの本来の意味と異なります。英語のclaim本来の意味は、「主張(する)、要求(する)」です。
日本語の「クレーム」、つまり「不平」という意味を表す正しい英語の名詞はcomplaint、動詞の「不平を言う」ならばcomplainとなります。うっかり日本語の意味でclaimを使うと誤解を招いてしまうため、正しい意味と使い方を身につけるようにしましょう。

claimは主に「(何かを事実として)主張する」、「(当然のこととして)要求する」、「(権利などを)主張する」といった意味で使われます。
claim to do 「〜すると主張する」、claim compensation for …「〜に対する賠償・補償を要求する」、claim the right「権利を主張する」、abandon a claim「請求を取り下げる」などの動詞表現を覚えておいてください。

動詞でも名詞でも、比較的フォーマルな場で用いられることの多い語です。

This is to inform you that we have received your paperwork, and that your claim is being processed.
あなたの書類は受領済みで、請求が処理されているところであることをお知らせいたします。

claim one’s baggageは「(空港などで)自分の手荷物を受け取る」ですが、名詞表現のbaggage claimは「手荷物受取所」、またbaggage claim tagといえば「手荷物受領証」の意味となります。

空港での会話などでよく出る表現ですから、ぜひ覚えておきましょう。

Meet me at baggage claim.
手荷物受取所で落ちあいましょう。

反対語の形容詞 unclaimedは「持ち主不明の」という意味なので、unclaimed baggageといえば「持ち主不明の手荷物」となります。

 

 

イラスト:堀道広

語彙力UP!今日のワンフレーズ #70「setting」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
setting 【名詞】環境

<覚えておきたいフレーズ>
a perfect setting for hiking
ハイキングには申し分ない環境

<音声> クリックすると音声が流れます♪

 

 


イラスト:STUDY

 

語彙力UP!今日のワンフレーズ #69「alike」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
alike 【形容詞】似ている、同様の

<覚えておきたいフレーズ>
be alike in size and color
大きさや色が似ている

<音声> クリックすると音声が流れます♪

 

 

 


イラスト:STUDY

ゴロで覚える頻出単語 『alike』

alike

【ゴロ】「あ!LIKE!似たシャツを着ている似た者同士
【意味】【形】似ている、同様の 【副】同様に
【例文】
The ones for males and females look alike in size and color.
紳士物と婦人物は、サイズと色が似ています

TOEIC® L&R TEST対策ポイント
alikeはPart 3〜7の設問や選択肢で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア600点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

似た単語の前置詞 likeは、本来「~に近い」という意味でしたが、転じて「同様の、~のような」という意味になり、動詞では「~を気に入る、~を好む」という意味で使われるようになりました。

likeの派生語であるalikeには形容詞と副詞があり、A and B (are) alike「AとBは似ている」、be alike in …「〜が似ている」、look alike「そっくりである」などの言い回しで使われます。

TOEIC® L&R TESTでは特に、商品の類似性を例える際に用いられます。
全て同じようなものばかりである時は、all look alikeで「どれも同じようである」という表現を使います。

These shirts all look alike.
これらのシャツはどれも似ています。

All these shirts look alike.
これらのシャツは全て似ています。

A and B alike「AもBも同様に」という言い回しでは、teachers and students alike「教師も生徒も同様に」、adults and children alike「大人も子供も同様に」などの表現が使えます。

This museum is good for adults and children alike.
この美術館は、大人にも子供にも適しています。

類義語として、likewise「同様に」や、equally「同様に、等しく」もあわせて覚えておきましょう

 

イラスト:堀道広

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第77話「約束を守る」

【本日のテーマ】「約束を守る」

「約束」といえばpromiseという単語が思い浮かびますが、今回はpromiseを使わない「約束を守る」という英語表現が登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
妻に結婚記念日の贈り物を用意した外国人男性は、渡す当日までそのことを秘密にしたい様子。それを聞いた日本人が「彼女には言わないから心配しないで」と伝えると、外国人はOkay, make sure you keep your word.と言いました。keep your wordを「言葉をキープする」という直訳でとらえてしまった日本人は、困惑してしまいます。

word は「語、単語、言葉」のほかに「約束」という意味を持つ単語です。また、keepには「(約束や規則などを)守る」という意味があることから、keep one’s wordで「約束を守る」というイディオムになります。
外国人男性が言ったMake sure you keep your word.は「必ず約束を守ってください」という意味。相手に約束を守るよう念押しするときに使うフレーズです。

keep one’s word の使い方を会話例で確認しましょう。

<会話例1>
A: Do you think we can trust Nancy?
ナンシーを信頼できると思う?
B: Yes, she always keeps her word.
うん、彼女はいつも約束を守るよ。

<会話例2>
C: Are you sure you’ll finish by Friday?
本当に金曜日までに終わるの?
D: Don’t worry. I’ll keep my word.
心配しないで。約束は守るよ。

また、wordの部分をpromise(約束)に置き換えたkeep one’s promiseも同じく「約束を守る」というイディオムです。keep one’s wordとkeep one’s promiseは特に使い方やニュアンスの違いはありませんが、前者のほうがネイティブらしいこなれた言い回しといえます。

ちなみに、約束を交わすときに互いの小指を絡ませる「指切り」にあたる行為は英語圏にもあり、pinky swearpinky promiseと表現します。pinky (finger)は「小指」、swearは「誓う」という意味です。使い方としては、小指を差し出しながら Pinky swear. / Pinky promise. / Let’s make a pinky swear.のように言うイメージです。まれに海外ドラマや映画などで大人同志が指切りをするシーンもあるのですが、基本的には日本と同様、主に幼い子供がやる行為になります。

◆さらに応用TIPS!
その他の「約束」にまつわる英語表現をご紹介します。

●promise:約束する
George promised not to come home late tonight, but it’s already 11 pm.
ジョージは今夜遅く帰宅しないと約束したが、もう11時だ。

→promiseは「約束」という名詞のほかに「約束する」という動詞としても使われます。promise not to …は「~しないと約束する」という意味です。

●have/give one’s word:約束する
You have my word.
I give you my word.
約束するよ。

→「約束するよ」は、動詞promiseを使った I promise. というシンプルな表現もありますが、You have my word.やI give you my word.も覚えておきたい言い回しです。ちなみに、ビジネスのアポイントや医者に行く予約の意味合いの「約束」の場合はappointmentを使うので注意しましょう。make an appointmentで「約束する、アポ/予約を取る」というイディオムになります。

●break one’s word/promise:約束を破る
●go back on one’s word/promise:約束を破る
He broke his word, so I don’t trust him anymore.
He broke his promise, so I don’t trust him anymore.
彼は約束を破ったので、私はもう信用しない。

You promised me you would come. Why did you go back on your word?
You promised me you would come. Why did you go back on your promise?
君は来ると約束したよ。なんで約束を破ったの?

→break one’s word/promiseもgo back on one’s word/promiseも「約束を破る」というイディオムです。go back onには「(義務などを)果たさない、(意見などを)撤回する」といった意味もあります。

●make an oral promise:口約束をする
We don’t have a contract, but he did make an oral promise.
契約を結んではいないが、彼は口約束をした。

→oralは「口頭の、口述の」。oral promiseで「口頭の約束→口約束」を表します。make a verbal promiseも同じ意味のイディオムなので、セットで覚えておきましょう。

●make good on one’s word/promise:約束を果たす
Jack made good on his word and helped me move.
Jack promised and helped me move.
ジャックは約束通りに私の引っ越しを手伝った。

→make good on… には「~を果たす、~を履行する」という意味があります。make good on one’s word/promiseで「約束を果たす、約束を守る」、make good on one’s responsibilityで「責任を果たす、責任を全うする」となります。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

ゴロで覚える頻出単語 『phase』

phase

【ゴロ】「カフェ伊豆」が次の段階に進んだ
【意味】【名】段階、局面
【例文】
Our project will enter the final phase on May 16.
私たちのプロジェクトは5月16日に最終段階に入ります

TOEIC® L&R TEST L&R TEST対策ポイント
mayorはPart 3〜7の設問や選択肢で出てきます。TOEIC® L&R TESTスコア730点以上を目指すには、ぜひ覚えておきたい単語です。

「段階」を表す言葉としては、phaseの他にもstageやstepがあります。

最も一般的な語が stepで、階段の1つひとつの段のように、最終段階までの過程を1つ1つ細かく分けたものを指します。stepよりもやや大きな枠組みがphaseで、1つの大きな目標に到達するまでの工程における、stepよりも大きな区切り、段階を表します。それに対しstageは、発達・成長する過程における区切りを指し、比較的ゆったりとした枠組みになります。

それぞれの段階の大きさのイメージとしては、大きなものから順にstage > phase > stepとなるでしょう。

phaseには「区切り」「局面」という意味もあり、TOEIC® L&R TESTではプロジェクトの進捗状況を表す際によく登場する語です。

シンプルにphase …「第〜段階」とカウントする際にも用いますし、the first phase of the project「プロジェクトの第一段階」、the next phase of the project「プロジェクトの次の段階」、the final phase of the talks「話し合いの最終段階」、every phase in the planning「計画のあらゆる段階」など、ビジネスにおけるさまざまな区切りを表す際にも用います。

We don’t foresee any major problems occurring during the next phase of the project.
我々は、プロジェクトの次段階で大きな問題は何ら起きないだろうと予測しています。

また、enter the final phase「最終段階に入る」、move into the next phase「次の段階に移る」、start the production phase「制作段階をスタートさせる」などの動詞表現も、ビジネスシーンではよく使われます。

Let’s move into the next phase.
次の段階に移りましょう。

in phasesは「段階的に」となり、

The training will take place in phases.
トレーニングは段階的に行われます。

関連語として、aspect「局面」やfacet「面」もあわせて覚えておきましょう。

 

イラスト:堀道広

語彙力UP!今日のワンフレーズ #68「cash 」

ここでは、TOEIC® L&R TESTで頻出の単語・イディオムをピックアップしています。語彙が増えるほど、英語力はアップしていきます。気軽に覚えましょう!

<今日の単語>
cash 【名詞】現金

<覚えておきたいフレーズ>
pay in cash
現金で払う

<音声> クリックすると音声が流れます♪

 

 

 


イラスト:STUDY

【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第76話「度を越す」

【本日のテーマ】「度を越す」

今回は、言動などが行き過ぎていることを伝えるときに使えるフレーズが登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
会議で出たジョンのアイデアについて感想を述べた日本人に、外国人はIt’s good to be creative, but he goes too far.と言いました。go too far を文字通り「遠くに行き過ぎる」という意味でとらえた日本人は、ジョンがどこか遠くに行くのかと、かみ合わない質問をしてしまいます。

Our break is only 15 minutes, so we can’t go too far.(休憩時間はわずか15分なので、遠くに行き過ぎてはいけない)のように、go too farは直訳すると「遠くに行き過ぎる」ですが、このほかに「(言動・事柄などが)度を越す、やり過ぎる」という意味もあります。
too farは「極端に、余計に」と、一般的な程度から大きく外れていることを表しており、今回のシチュエーションでは、It’s good to be creative, but he goes too far. = 独創的なのはいいことだけど、度を越しているとジョンのアイデアに対してダメ出しをしているニュアンスで使われています。

さっそく会話例で使い方を確認しましょう。

<会話例1>
A: Don’t you like my logo design?
私のロゴデザインが気に入りませんか?
B: You went too far. We just need something simple.
度を越してるわ。シンプルなものでいいの。

<会話例2>
A: I prepared a 100-page report for the meeting.
会議のために100ページの報告書を準備しました。
B: You went too far. All we need is a short summary.
やり過ぎだよ。必要なのは概略だけだよ。

<会話例3>
A: Let’s make lunch for everyone. We’ll serve steak and lobster.
みんなにランチを作りましょう。 ステーキとロブスターを出します。
B: That’s going too far. Let’s just make sandwiches.
行き過ぎだよ。サンドイッチだけ作ろう。

go too farはファッションや髪型、体形などに対して言及するときにも使われます。
たとえば、
You can wear what you want, but don’t go too far. (好きなものを着ていいけれど、行き過ぎないで)
と忠告するフレーズ。

また、度を越したヘアチェンジやダイエットなどをした人について述べるときには
She went too far with her hair.(彼女は髪をやり過ぎた)
She’s on a diet, but she’s gone too far.(彼女はダイエット中だが、やり過ぎだ)
のように表現できます。

そのほかにも、
配慮に欠いた言動を取った人をたしなめるときに使う
That’s going too far.
(それは言い過ぎだ)
自身の言動を省みる
Did I go too far?(言い過ぎたかな?)
なども覚えておくと便利なフレーズです。

◆さらに応用TIPS!
go too farの類似表現には、overdo itやり過ぎる、無理をする)や go overboardやり過ぎる、調子にのる)などがあります。

●overdo it
I know you want to succeed in your new job, but don’t overdo it. You’ll burn out.
新しい仕事で成功したいのはわかるけど、やり過ぎないで。疲れ果ててしまうよ。

→overdoは文字通り「やり過ぎる」という意味。
会話ではよく it を伴って使われます。Don’t overdo it. は「やり過ぎないで、無理しないで」と相手を気遣う定番表現です。You look tired these days. Don’t over do it.(最近疲れているみたいね。無理しないで)は日常生活でもよく使う言い回しです。

●go overboard
Mike went overboard and spent $1,000 on decorations for the party.
マイクは勢いあまってパーティーの装飾に1,000ドルを費やした。

→overboard は「船外に」という意味。go overboardの直訳は「船外に行く」なので、もともと「(船から)転落する」という意味があるのですが、船外に飛び出すイメージから、勢いあまって「やり過ぎる、調子にのる」といった意味でも使われます。お金を使い過ぎたり、料理を作り過ぎたり、「無駄に何かをやった」ニュアンスを含むフレーズです。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド