TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
TOEIC® L&R TESTのスコアアップのためには単語力が必要だと思います。効果的な英単語の勉強法はありますか?
(男性 30代後半 会社員 TOEIC® L&R TEST 460点)
関先生からのアドバイス
「英単語を見て0.1秒で意味が出てくるまで」を目指しましょう!
◆TOEIC® L&R TEST受験に必要なのは単語帳1冊
スコアアップに不可欠な単語学習をどこまでやるべきかについては、考え方の基準が2つあります。
1つ目は「数」の基準。これは単語帳1冊が目安です。
大学受験の場合は、志望大学の難易度によって覚えるべき単語の量が変わってきますので、必要に応じて複数冊やることが求められますが、TOEIC® L&R TEST受験には単語帳1冊でよいでしょう。
英単語を覚える際には、単語のイメージや核になる意味など、ポイントをしっかり把握することが大切です。
◆英単語を見て0.1秒で意味が思い浮かぶまでやり込む
2つ目は「質」の基準。これは「英単語を見て0.1秒で意味が出てくるまで」を目指して欲しいです。
単語を見て、2~3秒考えてようやく意味を思い浮かべられるレベルでも、できた気になっている人がいますが、その速度だとリスニングでは100%通用しません。
長文でも、たとえば1つの長文の中で、2秒考えないとわからない単語が10個あったとすると、それだけで20秒ロスすることになり、結果的に間に合わなくなります。
そもそも、2~3秒考えないと思い出せないような単語は、時間が経つと忘れてしまいます。記憶に浸透していないものは、本番でも使えません。
◆「英語を見て日本語がわかる」で十分
TOEIC® L&R TESTにはライティングがないので、単語は「英語を見て日本語がわかる」だけで十分。たとえば、「apple」を見て「りんご」だとわかればよいので、「りんご」から「apple」が思い浮かばなくても大丈夫です。
ある言語学者のデータによると、「英語を見て日本語がわかる」状態にするための労力を1とすると、「日本語を見て英語がわかる」状態にするための労力は4だそうです。つまり、4倍の労力がかかるということです。
言い方を変えれば、英語を見て日本語の意味がわかる単語を1000個覚えられる労力と、日本語を見て英語まで言える単語を250個覚える労力が同じということになります。
時間が限られたTOEIC® L&R TEST学習においては、自分の得意分野・不得意も考慮しながら、効率的に学習していくことが大切です。