TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
日常的に、ネイティブスピーカーと英語を使って、チャットや電話で連絡を取り合っています。彼らには「君の英語はいいと思う」と言われているのですが、TOEIC® L&R TESTのスコアにまったく反映されず、悩んでいます。なぜなのでしょうか?
(女性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST 550点)
関先生からのアドバイス
実践の場で英語を使えていても、TOEIC® L&R TESTに特化した学習は別途必要です!
◆TOEIC®TEST、日常会話、学校の試験……英語にもさまざまな種類がある
「実践の場では英語を使いこなせるのに、TOEIC® L&R TESTで点数が取れない」というのは、まったく珍しいことではありません。なぜなら、TOEIC® L&R TESTの英語と実践での英語は種類が違うからです。
例えば、いくらネイティブスピーカーでも、小学生がTOEIC® L&R TESTで満点を取れるわけではありません。小学生は、「商品を発注する」「会議で予算を決定する」といった、TOEIC® L&R TESTに出てくるビジネスシーンを思い浮かべられなかったり、そうしたシーンで使うビジネス特有の語彙を知らなかったりすることもあるからです。
ですから、まずは「同じ英語でもさまざまな種類がある」という認識を持つこと。そして、実践で英語を使いこなせるかどうかにかかわらず、TOEIC® L&R TESTのスコアを伸ばすためには、TOEIC® L&R TESTに特化した学習をすることが必要です。
「英語ができるようになりたい」というのは、例えるなら「料理ができるようになりたい」というようなものです。一口に「料理」といっても、和食、フレンチ、中華、スイーツなど、さまざまな種類がありますよね。それに「プロの料理人になりたいのか」「おいしい家庭料理を作れるようになるくらいでいいのか」など、料理のレベルによる違いもあります。言うまでもなく、こうしたすべての種類の料理をマスターするのは不可能です。
英語も同じで「どの種類の英語を、どの程度できるようになりたいのか」を考えながら、トレーニングすることが大切です。その中で、TOEIC® L&R TESTがどのような位置づけにあるのかも意識しながら、学習を進めてほしいと思います。
◆自分の英語力はTOEIC® L&R TESTのスコアで客観的に見極めて
もうひとつ言うと、英語圏のネイティブスピーカーの多くは「褒め上手」。ですから、たとえ英語を褒められたとしても、額面通りに受け取ってばかりはいられません。
あるいは、完全なお世辞とは言えないまでも、「ほかの日本人に比べて、英語が上手だね」という、相対的な評価である可能性もあります。
褒められることをモチベーションにするのはよいですが、自分の英語力はあくまで客観的に見極めて、学習するべきです。その指標としてTOEIC® L&R TESTのスコアは有効ですから、できるだけ頻繁に受けて、学習のペースメーカーにしてくださいね。