TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST 990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
Part3、4を解いているとき、選択肢や問題文が気になってしまって、音声を聞き取ることに集中できません。どういうことに気をつけて取り組むのがよいのでしょうか?
(女性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST 540点)
関先生からのアドバイス
聞きながら問題を解かないこと。本文を忘れないように聞き込む力も鍛えましょう
◆リスニングは一発勝負という意識を持って
まず、Part3、4では本文を聞きながら問題を解かないこと。おそらく、質問者の方もそうなのではないかと思いますが、本文を聞きながら選択肢を確認したり、問題を解いたりしている人はよく見かけます。ですが、少なくとも僕はそういった聞き方・解き方はしません。
ひょっとすると、模試などを解くときにはあとで何度も聞きなおせるので、「2、3回聞けば聞き取れるから大丈夫」といった甘えがどこかにあるのではないでしょうか。また、Part7では設問と本文を行ったり来たりしながら問題を解くので、それと同じ感覚でPart3、4も解いているのかもしれません。ですが、試験本番のリスニングは一発勝負です。普段からその意識をしっかり持ちましょう。
また、「本文を最後まで聞き終わったときには、本文の前半は忘れてしまう。だから忘れる前に聞きながら解いている」という人もいるでしょう。ですが、本文を最後まで集中して聞いていたけど忘れたような場合に落とすのはおそらく1、2問です。
これに対して、本文を集中して聞かずに解いている場合には5、6問は落としていると思います。本文の内容を忘れてしまったときはきっぱりとあきらめましょう。忘れるのを恐れて聞きながら解くほうがよほどハイリスクです。
◆当事者意識とイメージングで深いリスニングを
聞いたはずの本文の内容を忘れてしまう場合は、そもそも忘れてしまうような浅い聞き方をしていることに問題があります。
スタディサプリENGLISHの講義でも解説していますが、本文を深く聞き込んで理解するためには、当事者意識を持つことと、絵を浮かべること(イメージング)が大切です。
例えば「資料が会場の後ろにありますから、セミナーが終わったらお取りください」という内容を聞いたとき、自分自身がセミナーに参加している気持ちになって、山積みになった資料の様子を視覚的にイメージできるようにします。
当事者意識やイメージングには特別なコツはありません。意識しながら繰り返し練習すればできるようになります。ただ、そのベースとなる経験は必要です。飛行機に乗ったことがない人は空港にいる様子をイメージできませんし、セミナーに出たことがない人はケータリングをイメージできませんよね。実際にはすぐに経験できない場合も、画像・動画検索などを活用して、そのシチュエーションが思い浮かぶようにしておきましょう。