TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!
本日のお悩み
同じ問題を繰り返し勉強していると、すぐに答えを覚えてしまいます。同じ問題を回数多くこなすことと、新しい問題を次々こなすのとでは、どちらに比重を置くべきですか? 復習や2回目以降の学習で気をつけるポイントがあれば知りたいです。
(男性 40代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST960点)
関先生からのアドバイス
正解ではなく解き方・考え方を覚えることが大切。じっくり、たくさんの問題に取り組みましょう
◆解き方・考え方を説明できるようになれば、どんどん次の問題に進んでいい
問題の「正解」を覚えてしまうことについては、そもそも気にする必要はありません。
復習の際に大切なのは、その問題の解き方や考え方を覚えることです。「この問題の正解がAになる『理由』がパッと思い浮かぶ」までは、繰り返し復習してください。逆に、解き方や考え方を覚えることができたら、その問題は卒業です。どんどん新しい問題に取り組みましょう。
「問題の解き方や考え方を人に説明できるようになればOK」のように言われることがありますが、それも一理あると思います。ただ、人に教えることに比重が偏りすぎてはいけないので、「たどたどしくてもいいから、自分の中で解き方・考え方が説明できるようになる」程度でよいでしょう
◆「じっくり」と「たくさん」は二者択一ではなく、両方
「ひとつの問題をじっくりやる」か「たくさんの問題をどんどんやる」か、どちらか一方を選択するのではなく、「両方」やりましょう。「じっくり」と「たくさん」は同時並行でなくてもかまいません。時期や成長段階によって「じっくり」「たくさん」の度合いを変えたほうがいいこともあります。
例えば、初級者はとにかくじっくりやるべきです。特に文法については、「TOEIC® L&R TESTでは細かい文法は問われない」などと言われることもありますが、実際には複雑な文法事項が登場することも頻繁にあります。高校レベルの文法はしっかりやっておかないと、基礎力が身につかずに後々痛い目を見るはずです。
初級者が演習ばかりをやっていて、1年間でTOEIC® L&R TESTのスコアが30点しか上がらなかったという例もあります。大学受験用の文法書などを活用して、基礎力を「じっくり」身につけてから、徐々に「たくさん」の問題に触れていくようにしましょう。