【本日のテーマ】「その話、乗った!」
今回は、誘いを受けたときに参加の意思を伝えるカジュアルな言い回しが登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
年末年始の予定について話していると、友人のひとりが Does anyone want to go skiing with me in Hokkaido?(誰か僕と北海道にスキーしに行かない?)と提案しました。それを聞いた別の友人らは立て続けにI’m in! と応答。このフレーズを知らなかった日本人は、前置詞の in を文字通り「~の中に」という意味にとらえてしまい、You guys are in… what?!(中にいるって…何の?!)と聞き返します。
今回のキーフレーズの I’m in! は「参加するよ!」「(その話に)乗った!」という意味のカジュアルな英語表現です。イベントなどの誘いや話題に上っている計画などに、自分も参加したい、仲間に入れてほしいという意思を表明するフレーズです。前置詞 in が持つ「中」のイメージから、自分も(仲間に)入る、加わるといったニュアンスになります。
会話例で使い方を確認しましょう。
<会話例1>
A: Does anyone want to go to that new Italian restaurant?
あの新しいイタリアンレストランに行きたい人~?
B: I’m in! I love Italian.
その話、乗った! イタリアン大好きなんだ。
似た意味を持つフレーズに Count me in. があります。count … in は「~を数に入れる、~を仲間に入れる」というイディオム。Count me in. で「私も仲間に入れて」「私も参加させて」と、自分も加わりたいという意思を伝えるカジュアルな口語表現になります。
<会話例2>
A: I’m going to have a barbeque party on Sunday. Is anyone interested in coming?
日曜日にバーベキューパーティーをしようと思うんだ。誰か来ない?
B: Count me in.
参加させて。
反対に「参加しないよ」「やめておくよ」と断る場合は、どちらのフレーズも in のかわりに outを使って
I’m out!
Count me out.
のように表現します。
◆文化・習慣についても知っておきたい!
年末年始の過ごし方は、日本とアメリカでは少し違いがあります。
日本では、クリスマスが過ぎると街は一気にお正月モード。年末までに大掃除やおせちの準備を終え、大晦日(New Year’s Eve)から年明けにかけてはゆっくり過ごすことが多いでしょう。年末年始休暇は、大晦日の数日前からお正月の三が日あたりまで取るのが一般的です。
一方アメリカは、11月下旬の感謝祭から年末年始にかけた時期をホリデーシーズンと位置づけています。
毎年11月第4木曜日の感謝祭は祝日にあたるので、翌金曜日も休みを取って土日を含めた4日間の連休、もしくは前後に休みを取ってもう少し長い休暇とする人もおり、故郷へ帰省する人や旅行客でにぎわいます。
また、12月25日の祝日の前後から1月1日まで長めのクリスマス休暇を取るのも一般的な過ごし方です。感謝祭やクリスマスは家族と集まって過ごすため、日本の年末年始休暇に近い雰囲気と言えるでしょう。ちなみに、年明け後は元日(New Year’s Day)のみが祝日で、翌1月2日からすぐ日常生活にもどるケースが大半です。
◆さらに応用TIPS!
相手から誘いを受けた際、「誘いに乗る」「誘いを断る」「返事を保留する」場合のそのほかの表現も確認しましょう。
<誘いに乗る>
・Sure!:いいよ!/ぜひ!
・Sounds good!:いいね!
・Why not? / You bet!:もちろん!
・I’d love to go.:ぜひ行きたいな。
<誘いを断る>
・Thank you for asking, but I already have plans.:お誘いありがとう、でももう予定が入っているよ。
・I’m sorry, but I can’t make it.:申し訳ないけど行けないや。
・I’m afraid I’m busy on that day.:あいにくその日は忙しいんだ。
・I wish I could, but I can’t go.:そうしたいけど、行けないよ。
・Can I take a rain check?:またの機会でもいいかな?
<返事を保留する>
・Let me think about it.:考えさせて。
・I need to check my schedule.:スケジュールを確認しないと。
・Can I get back to you about that?:その件については改めて連絡していい?
・I’ll keep you updated.:状況を報告するよ。
・It’s iffy.:なんとも言えないな。
・Maybe yes, maybe no.:そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド