【本日のテーマ】「上司は誰ですか?」
今回は、reportを使ったイディオムの意味を日本人が勘違いしたために会話が噛み合わなくなった事例です。
さっそく、ポイントをおさらいしましょう。
さっそく、ポイントをおさらいしましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
今回のキーフレーズは、Who do you report to? (上司は誰ですか?)です。
report to ~は「~に報告する」という意味のほかに、「~の直属である、~の監督下にある」という意味があります。つまり、Who do you report to? は「あなたの上司は誰ですか?、あなたは誰の直属ですか?」とたずねるフレーズです。
Who’s your boss? やWho’s your supervisor? と同じ意味の表現で、初めて顔を合わせた他部署の人との会話などで使われます。report(報告書、レポート)やreporter(記者、レポーター)は日本語でもよく使う言葉なので、reportが「報告」に関する単語だということは理解しやすいでしょう。ですが、今回日本人はWho do you report to?を「あなたは誰に報告しますか?」という意味でそのまま受け取ってしまいました。
上司から提出を求められている報告書はないので、「誰にも報告しません」という意味合いで I don’t report to anyone. と答えましたが、外国人には「私に上司はいません」という意味で伝わってしまったのです。
今回のキーフレーズは、Who do you report to? (上司は誰ですか?)です。
report to ~は「~に報告する」という意味のほかに、「~の直属である、~の監督下にある」という意味があります。つまり、Who do you report to? は「あなたの上司は誰ですか?、あなたは誰の直属ですか?」とたずねるフレーズです。
Who’s your boss? やWho’s your supervisor? と同じ意味の表現で、初めて顔を合わせた他部署の人との会話などで使われます。report(報告書、レポート)やreporter(記者、レポーター)は日本語でもよく使う言葉なので、reportが「報告」に関する単語だということは理解しやすいでしょう。ですが、今回日本人はWho do you report to?を「あなたは誰に報告しますか?」という意味でそのまま受け取ってしまいました。
上司から提出を求められている報告書はないので、「誰にも報告しません」という意味合いで I don’t report to anyone. と答えましたが、外国人には「私に上司はいません」という意味で伝わってしまったのです。
◆正しい表現はコレ
Who do you report to? は「誰に報告するのか」ではなく、「上司は誰か」を聞かれています。会話例で、フレーズの使い方を確認しましょう。A: Who do you report to?
あなたの上司は誰ですか?
B: I report to Mr. Tanabe.
私は田辺部長の直属です
A: Oh, I know him. We’ve worked on a project together before.
ああ、知ってますよ。以前プロジェクトでご一緒しました
B: I think he told me that.
その件はお聞きしています
Who do you report to? は「誰に報告するのか」ではなく、「上司は誰か」を聞かれています。会話例で、フレーズの使い方を確認しましょう。A: Who do you report to?
あなたの上司は誰ですか?
B: I report to Mr. Tanabe.
私は田辺部長の直属です
A: Oh, I know him. We’ve worked on a project together before.
ああ、知ってますよ。以前プロジェクトでご一緒しました
B: I think he told me that.
その件はお聞きしています
◆さらに応用TIPS!
日本語では、上司を呼びかけるとき「部長」「〇〇課長」のように、(名字+)役職名を使うことがあります。しかし、英語では
・敬称+ラストネーム(例:Mr. Williams / Ms. Morgan)
・ファーストネームのみ(例:John / Rose)
で呼ぶのが一般的です。名前に役職名をつけて、Manager Smith、Section Chief Tanakaのように呼ぶことはほぼありません。ただし、Professor(教授)やDoctor(医者、博士号)などの特殊な肩書きの場合は例外で、Professor Brown、Doctor Hobbesのように呼ぶことを覚えておきましょう。
日本語では、上司を呼びかけるとき「部長」「〇〇課長」のように、(名字+)役職名を使うことがあります。しかし、英語では
・敬称+ラストネーム(例:Mr. Williams / Ms. Morgan)
・ファーストネームのみ(例:John / Rose)
で呼ぶのが一般的です。名前に役職名をつけて、Manager Smith、Section Chief Tanakaのように呼ぶことはほぼありません。ただし、Professor(教授)やDoctor(医者、博士号)などの特殊な肩書きの場合は例外で、Professor Brown、Doctor Hobbesのように呼ぶことを覚えておきましょう。
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド