【本日のテーマ】「財布が盗まれました」
今回は、間違った英語表現が誤解を生んだ事例です。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。
◆日本人が間違えやすいポイント
赴任先の海外で、日本人は財布を盗まれました。警察に行き、My wallet is stolen. と被害の状況を伝えたところ、 なぜか疑いの目を向けられてしまいます。
実は、My wallet is stolen.に「財布が盗まれました」という意味はありません。それどころか、このフレーズは「私の財布は盗まれたものです、私の財布は盗品です」というとんでもない意味になってしまいます。
◆正しい表現はコレ!
「私の財布が盗まれました」は、My wallet was stolen. が正しい表現です。
日本人が間違えて使ったMy wallet is stolen. という文章との違いは、be動詞が現在形のisか、過去形のwasか、という点だけ。でも、ここを間違えると意味が大きく変わってしまうので注意が必要です。自分の所持品が盗まれたことを伝える際は、be動詞を必ず過去形にして、My … was/were stolen. になることを覚えておきましょう。
自分の財布が盗まれたことを伝えるほかの言い回しに、Someone stole my wallet. があります。someone(だれか)を主語にし、「だれかが私の財布を盗んだ」→「私の財布が盗まれた」という意味になります。
また、get stolen(盗まれる)というイディオムを使ったMy wallet got stolen. も、同じ意味の表現です。
◆さらに応用TIPS!
いざという時に役立つフレーズを紹介しましょう。
【とっさのひと言フレーズ ~盗難~】
My smartphone got snatched.
スマートフォンをひったくられました。
My wallet was pickpocketed.
財布をすられました。
I’ll call the police.
警察を呼びます。
He took my bag!
彼が私のカバンを取り(盗み)ました!
It’s the man wearing black!
黒い服の男です!
Get him!
彼をつかまえて
【とっさのひと言フレーズ ~落とし物・忘れ物~】
I dropped my wallet.
財布を落としました。
I forgot my umbrella on the train.
電車に傘を忘れました。
I had it on the way here.
ここに来るまではありました。
I might have dropped it in the store.
その店で落としたかもしれません。
漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド