【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第102話「一流」

【本日のテーマ】「一流」

今回は、素晴らしい行為や傑出した人物に対する賛辞として使われるフレーズが登場します。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
日本人は友人と映画祭の話題で盛り上がっています。最優秀作品賞をとった日本映画について、外国人女性はThe lead actor’s performance was a class act. と感想を述べました。class という単語を聞いて classroom(教室) を思い浮かべた日本人女性は、I don’t remember any classrooms in that movie.(あの映画には教室は出てこない気がするなあ)と見当違いな返答をしてしまいます。

class という英単語を聞いて「学級、授業」や「教室(= classroom)」を連想する日本人は多いと思いますが、今回のキーフレーズの class act で使われている class は「一流の、優秀な、上品な」という意味の形容詞。class act で「一流のもの、立派な人」という意味になり、称賛に値する優れた成果や行動、品格のある人や組織を指します。

今回のシチュエーションのように俳優やスポーツ選手などのパフォーマンスに対して使われるだけでなく、仕事や学校など日常のあらゆるシーンにおいて、礼儀正しい態度や洗練された振る舞い、またそういった行為をする品位ある人物に対しても使われます。口頭での会話に限らず、ニュース番組や新聞といったメディアなどでも目にする言い回しです。

ではここで、class act を使った会話例をチェックしましょう。

<会話例1>
A: The Rangers lost, but they’re praising the winners.
レンジャーズは負けましたが、勝者を称賛しています。
B: Great sportsmanship! That’s a class act.
素晴らしいスポーツマンシップ!一流の行動ですね。

<会話例2>
A: Nancy and Ken organized a charity event that had a positive impact on the community.
ナンシーとケンは地域社会に良い影響を与えるチャリティーイベントを企画した。
B: They’re a class act.
彼らは立派な人だね。

<会話例2>
A: Did you see how Roberts handled that difficult client?
ロバーツがあの難しいクライアントにどう対処したか見たかい?
B: Yeah. He’s a true class act.
ああ。彼は真の一流だよ。

◆さらに応用TIPS!
class act の類似表現として使うことができる、3つの形容詞を紹介します。後ろに名詞を伴うことで「一流の~、立派な~」という意味になります。

first-rate
人や物事に対して幅広く使用されます。
高いレベルの能力や質の良い商品・サービスなどの素晴らしさを強調できます。

Mark’s leadership and dedication make him a first-rate person to work with.
そのリーダーシップと献身さで、マークは一緒に仕事をするには最高の人材だ。

The hotel provided first-rate service throughout our entire stay.
ホテルは滞在中ずっと一流のサービスを提供してくれた。

prestigious 
名声がある、または世間からの評価が高い組織や団体、活動などに対して使われます。

The Browns are known as a prestigious family in our town.
ブラウン家はこの町の名家として知られている。

She recently published her paper in a prestigious magazine.
彼女は最近、権威ある雑誌に論文を発表した。

top-notch
能力や場所、品質などが「一流の、最高の」という意味ですが、first-rate や prestigious よりも top-notch はカジュアルな言い回しになります。

This company attracts top-notch programmers from across the country.
この会社には、全国から一流のプログラマーが集まってくる。

We had a fantastic meal at a top-notch restaurant.
私たちは一流レストランで素晴らしい食事をした。

 

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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